日常の錬金術師

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映画ジョーカー(JOKER)のラストシーンについて(考察)

当然ネタバレあるよ

 

ダークナイト (字幕版)

ダークナイト (字幕版)

 

 

 

JOKERを見てきてラストシーンの病院はどういうことだろうって考えた結果を話します!

 

妄想はどれ?

ジョーカーは最後に「理解できないさ」と言います。

この理解できない妄想が何のことなのか

それがラストシーンを語る最大の論点になる

 

真実を示すものは?

妄想と現実が混ざる映画や漫画はその中でも真実だけを写しているものを探す必要がある

 

インセプションだと、コマが回るかどうかが真実だった

 

では、ジョーカーでは?

自分はテレビの中の映像が真実だと考える

テレビの中というのは、ブラウン管の四角の中の映像のみに限る

だから、ブラウン管がなくなっているものはもう妄想の可能性がある

例えば、アーサーが客の中からマーレイに呼ばれたシーンは妄想だろう

 

テレビの映像を簡単にリストアップすると

  • ゴッサムにはネズミが溢れかえるほどのストライキ
  • 3人の男がピエロにやられる
  • ウェインが市長に立候補
  • ウェインが低所得者をピエロと呼ぶ
  • マーレイがアーサーの舞台を茶化す
  • マーレイがジョーカーに撃ち殺される
  • ジョーカーが生放送に出た
  • ジョーカーが逮捕された

 

意図的にブラウン管越しのテレビを映している場面が多かったこと、

ジョーカーが生放送出た後にブラウン管が大量に出てきたこと

マーレイに番組で呼ばれたことが妄想ではなく真実だったこと

上のリストが一つも妄想だと作中明示されていないこと

 

上記からテレビが真実だと考えられる

なのでジョーカーは逮捕され、マーレイは死んだのであろう

 

妄想だったもの

また今回の作品で妄想になっていたのは

むなくそだがアーサーが真に笑顔になるときだ

観客席のアーサーがマーレイに呼ばれる

恋人といる

舞台の途中から大成功する

 

これら全て妄想だった

となれば、最後の前の車の上でジョーカーが立つシーンこれは妄想なのではないか

 

順番にいうと

テレビが真実なのでジョーカーは逮捕された

その後車がぶつかりジョーカーが助けられるシーンは丸ごと妄想

逮捕されたまま最終シーンのアーカム病院に送られたのが真実ではないだろうか

 

結論

さて結論

つまり車がぶつかり、ジョーカーが助けられたシーンは妄想だった

そしてその妄想の中にもう一つ重要なシーンがある

それはトーマスウェインの殺害だ

あれがなければバットマンという物語は始まらない

今までバットマンが映画化される度に私たちはあの殺害シーンを何度もみてきた

今回もあ、またかと思った筈だ

 

しかし、この考察で言えばあれは妄想だった

最後のアーカム病院に移った後でも

ジョーカーの妄想として両親が殺され一人立ち尽くしたブルースウェインの姿が描かれていた

 

つまりバットマンという物語全てがジョーカーの妄想だったのだ

 

ジョーカーとバットマンは宿敵であり、その後ずっと戦いつづけた物語

母親の妄想の中では同じ子供だったウェインとの戦い

そんな物語を妄想し誰も理解できないさとジョーカーは笑ったのだ

 

 

 

 

と、考察しました

ダークナイト好きとしては、ジョーカーが普通の人だと思うと悲しいけどあの物語をこのジョーカーが考えたと思うと

なるほどなって気もした

以上これが自分の考えたラストシーンでした!